【株式市場】米国の利上げ観測など気にするが主力株の地合い強く日経平均は続伸

2015年10月2日 12:01

◆日経平均の前引けは1万7725円98銭(3円56銭高)、TOPIXは1442.45ポイント(029ポイント安)、出来高概算(東証1部)は10億24万株

 2日前場の東京株式市場は、米国で早期利上げ観測が再燃したことなどが手控え要因になり、外需関連株が総じて軟調に始まったため、日経平均は反落し、朝方に184円57銭安(1万7537円85銭)まで下げる場面があった。しかし、朝方に下げた銘柄もトヨタ自動車<7203>(東1)が次第に持ち直して10時頃からは堅調相場に転換するなど地合いの強さが感じられ、日経平均は前引けにかけて10円71銭高(1万7733円13銭)まで上げた。TOPIX、JPX日経400は軟調だが、東証マザーズ指数、日経JASDAQ平均は高い。

 川崎汽船<9107>(東1)が株式の減損損失にもかかわらず9時半頃から堅調になり、TASAKI<7968>(東1)が中国の国慶節連休による訪日観光客の「爆買い」需要などの連想で連日活況高となり、相模ゴム工業<5194>(東2)も連想高。堀場製作所<6856>(東1)は独フォルクスワーゲンのディーゼル排ガス不正を発見した測定器が同社製と伝わり動意拡大。ファーストロジック<6037>(東マ)は中国の資産家の資金流入を昨夜のテレビ番組が伝えたとされて投資用不動産サイトなどが注目され、イマジニア<4644>(JQS)はスマートフォンゲーム制作会社の設立などが期待材料になり急伸。

 東証1部の出来高概算は10億24万株、売買代金は1兆328億円。1部上場1898柄のうち、値上がり銘柄数は803銘柄、値下がり銘柄数は965銘柄となっている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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