8月の失業率は2カ月ぶり悪化、求人倍率は23年ぶり高水準

2015年10月2日 11:20

 総務省が2日発表した8月の労働力調査によると、完全失業率(季節調整値)は、前月比0.1ポイント上昇の3.4%と、2カ月ぶりに悪化した。

 完全失業率は2014年は3.4%~3.8%で推移し、今年は1月に3.6%をつけてから4月まで3カ月連続減低下、5月は横ばいとなり、6カ月は0.1ポイント上昇に転じた。7月に0.1ポイント低下していたが、8月は再び上昇した。

 完全失業者数は前年同月比6万人減少の225万人だった。減少は63カ月連続。内訳では、男性が同7万人減の134万人、女性が前年同月と同数の91万人だった。

 完全失業者のうち、「勤め先都合」は同3万人減少の41万人、「自己都合」は前年同月と同数の93万人だった。

 一方、厚生労働省が同日発表した8月の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0.02ポイント上昇の1.23倍だった。2カ月連続で改善し、1992年1月の1.25倍以来、23年7カ月ぶりの高水準となった。

 有効求人倍率は、2012年9月に前月比0.01ポイント低下の0.81となって以降、低下しておらず、35カ月連続で横ばいか上昇を続けている。

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