国民生活センター、水で膨らむ樹脂製品の誤飲について注意喚起
2015年10月2日 04:34
国民生活センターは1日、2歳の幼児が水で膨らむボール状の樹脂製品を誤飲、十二指腸閉塞を発症し開腹手術により摘出したことを公表した。
同センターによると、6月、2歳の女児が嘔吐し、翌日に近所の病院を受診したが症状が改善されないため、当該医療機関を紹介され受診した。そこで開腹手術した結果、誤飲した異物による十二指腸閉塞であることがわかり、直径約4cmのボール状の異物を摘出。保護者から提供された事故同型品を確認したところ、異物は、吸水することで大きくなるディスプレー用製品であることがわかった。
製品は高吸水性樹脂で、吸水前は直径1~1.5cm程度だが、吸水するとゼリー状に膨らむ。自重の100~1,000倍の水を吸収し、ゲル状にななり、一度吸水すると圧力をかけても水が戻りにくい特徴があるという。
高吸水性樹脂を利用した主な一般消費者向け商品は、紙おむつや生理用品などの衛生用品、着色した観賞用のインテリア用品、芳香剤・消臭剤や虫よけ用品、栄養成分を添加した園芸用品などがある。
同センターでは、口に入れたりしないよう、扱いに注意することを呼びかけている。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る)