トヨタ、車車間通信を活用した運転支援システム「ITS Connect」を新型車へ搭載

2015年10月1日 15:14

 トヨタは9月30日、道路と自動車や自動車同士の通信を活用した運転支援システム「ITS Connect」を近日国内で発売する車種に世界初搭載すると発表した。今年内に3車種まで展開する予定で、国内の事故総件数のうち約4割を占める、交差点周辺事故の低減に貢献していくとしている。

 同社によると、同システムはクルマに搭載したセンサーでは捉えきれない視界外のクルマや人の存在、信号の情報を、道路とクルマ、あるいはクルマ同士が直接通信することで取得する。これらの情報を活用しドライバーに知らせることで安全運転を支援する。通信には、高度道路交通システム(ITS)専用周波数(760MHz)を利用する。

 具体的な安全運転支援として、「右折待ち停車時に、接近する対向車線の直進車や歩行者がいるときに発進しようとするなど、見落としの可能性がある場合に表示とブザー音による注意喚起」。「赤信号交差点に近づいてもアクセルペダルを踏み続け、ドライバーが赤信号を見落としている可能性がある場合に表示とブザー音による注意喚起」などがある。

 同社は、車両に搭載された個々の安全技術・システムを独立で考えるのではなく、連携を図り、すべての人が安全、スムース、自由に移動できる社会の実現を目指すとしている。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る

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