富士フイルム、iPS細胞ビジネスを子会社で強化
2015年9月30日 08:31
富士フイルムは29日、日本で創薬支援向けiPS細胞ビジネスを展開するため、iPS細胞由来分化細胞の開発・製造・販売の子会社を10月1日付けで設立すると発表した。子会社の社名は「セルラー・ダイナミクス・インターナショナル・ジャパン」(以下、CDJ社)。資本金は1億円で、本社所在地は東京都港区。
CDJ社は、同社グループの米国Cellular Dynamics International, Inc(以下CDI社)が製造した、創薬支援向けiPS細胞由来分化細胞を輸入し、国内の大学や研究機関、企業などに販売する。富士フィルムは、5月にCDI社を買収していた。今回、国内にCDJ社を設立し、CDI社が製造しているiPS細胞由来分化細胞やオーダーメイド型iPS細胞由来分化細胞を提供していく。
またCDJ社は、今後、国家戦略特区および国際戦略総合特区に指定されている神奈川県殿町地区に製造・研究開発拠点を設ける計画を持つ。iPS細胞由来分化細胞の品質などに対するニーズを把握し、大学などとの共同研究に取り組みながら、開発を進めていく。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る)