新菱冷熱、シンガポールの地下鉄向けに空調設備工事を78億円で受注
2015年9月29日 17:05
新菱冷熱工業は29日、シンガポールの陸運庁から地下鉄新規路線「トムソン・イーストコースト線」の空調・換気設備工事を78億円で受注したと発表した。先行して着工している建築・土木工事業者と連携して駅舎とトンネルの空調・換気設備の設計・施工を行い、2020年12月の完成を目指すという。
同社が今回設備工事を受注したのは、「トムソン・イーストコースト線」建設全5期中の第3期で、対象区間の全長は12.6km。全31駅中13駅が含まれ、全工期中で最大の工事になるという。
自然環境豊かな郊外の住宅地「マウントプレザンス駅」から、国内最大の繁華街「オーチャード駅」を経由して、マリーナベイ地区のリゾートホテル「マリーナ・ベイ・サンズ」に隣接する「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ駅」までを結ぶ経路で、北部・中央部から南部・都心へのアクセスが向上し、所要時間を短縮できるという。
同社は、LTA向けの地下鉄の空調・換気設備について多数の実績を持っており、今回の受注は、技術力・施工能力・品質が総合的に評価されたとしている。
同社は今後も、アジアや中東をはじめとする世界市場でのエネルギー・交通インフラ施設の受注に向けて積極的な営業展開をしていくとしている。