Firefox 41、14年前に報告されたバグの修正でAdblock Plus使用時のメモリー消費量が大幅に減少

2015年9月27日 13:47

22日にリリースされたFirefox 41.0では、Adblock Plus使用時のメモリー消費量に関する問題が解消している(Adblock Plusのブログ記事VentureBeatの記事)。 Adblock Plusではエレメントを非表示化するために単一のスタイルシートを使用するが、旧バージョンのFirefoxでは各ページを読み込む際にスタイルシートのコピーを作成する。スタイルシートが使用するメモリーは数MB程度だが、iframeを含むページではiframeの数だけスタイルシートのコピーが作成されるため、メモリー使用量が大幅に増加することがある。極端な例としては、428個のiframeを含む「VIM Color Scheme Test」を表示する場合、Adblock Plusを有効にするとメモリー使用量が1GB以上増加していた。 Adblock Plus使用時にメモリー消費量が増加する問題は2014年3月にBugzillaで報告(バグ988266)され、同年5月にMozillaAdblock Plusの開発者が確認していた。この問題の大元になっているのはFirefox誕生前の2001年4月に報告されたバグ77999であり、バグ77999が修正されてスタイルシート関連のデータを共有可能になったことで、バグ988266の修正も可能になったとのことだ。その結果Firefox 41.0では、Adblock Plusを有効にしてVIM Color Scheme Testを読み込んだ際のメモリー使用量が以前のバージョンから1GB以上減少している。 なお、Google ChromeでもAdblock Plusを有効にしてVIM Color Scheme Testを読み込むとメモリー消費量が大幅に増加することが確認できた。また、AdBlockなど他の広告ブロック拡張機能でも同様の現象が発生するようだ。 スラドのコメントを読む | ITセクション | アップグレード | Firefox | Mozilla | バグ | 広告 | デベロッパー | IT

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