ゼロ金利長期化の弊害

2015年9月24日 14:07


*14:07JST ゼロ金利長期化の弊害
 報道によると、著名投資家のビル・グロス氏は10月の投資見通しで実質ゼロ金利の状態が長く続いた場合、保険会社のバランスシートや年金基金に悪影響が及ぶと指摘し、政策金利をすみやかに引き上げるべきとの見方を示した。

 ゼロ金利状態を長く続けることは米国経済にとって好ましくないとFRBが考えているならば、9月時点で利上げを実施すべきだったかもしれない。10月も政策金利は据え置きとなる見込みだ。金利据え置きはドル安材料となるが、株安につながる可能性は否定できないとの声が一部で聞かれている。

 FRBが9月の利上げを見送った詳細な理由については議事録内容を点検するしかないが、当局者による具体的な説明も欲しいところだ。《MK》

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