防衛相は軍事から距離ある人物を―自民・山本一太氏
2015年9月22日 22:06
山本一太元沖縄北方担当大臣(参院安保特別委員会委員)は、防衛大臣について、個人的見解としたうえで「安全保障問題を扱うに際して、軍事に関する知識は益々、重要になって来るだろう。が、だからこそ(シビリアンコントロールを強調するためにも)、日本の安全保障を担う防衛大臣には(基本的に)『軍事から距離のある人物』を充てるべきだと思う」と発信した。
理由は「シビリアンコントロールを強調するため」と書いているが、同時に、山本氏の指摘は「平和・安全法制に関する国民の心配や懸念は払拭されていない」という現実への認識からの視点とみられる。
山本氏は「徴兵制が復活するのではないか?自衛隊は世界のどこにも出かけて行って戦闘に参加出来るようになるのではないか?米国の戦争に巻き込まれるのではないか?といった明らかな誤解も(依然として)存在する。政府与党として、引き続き説明責任を果たしていく必要がある」と提起。
懸念されている3点を「明らかな誤解」と指摘しているのは、与党議員なので当然として、山本氏の提起には賛同者も多いのではないか。山本氏は「衆院より濃密だった参院での審議を終えて、改めて思った。今後、国民に安心感を与えるために『シビリアンコントロールの確保』を示すことが極めて重要」としている。(編集担当:森高龍二)