8月の百貨店売上高、前年同月比2.7%増の4,362億円―5カ月連続プラス

2015年9月18日 22:59

 日本百貨店協会は18日、8月の全国百貨店売上高概況を発表した。それによると、8月の売上高総額は前年同月比2.7%増の約4,362億円で、5カ月連続プラスとなった。8月上旬は気温が高く各地で猛暑日が続き、中旬以降は前線や台風の影響で気温が低下するなど季節変化のはっきりとした天候条件となったことから、前半は盛夏物、後半は秋冬物が売上の増加をけん引したという。

 地区別では、雨天日が多かったことから北日本、西日本の一部で伸び悩んだものの、全18地区のうち12地区で前年を上回った。商品別では、(1)衣料品が気温の高低に対応してほぼ前年並みを確保したこと、(2)身のまわり品(+5.5%)、雑貨(+15.6%)が5カ月連続プラス月連続のプラスを記録したこと、(3)厳しい与件の下、食料品(-1.1%)、家庭用品(-1.6%)が小幅減に留まったことが特筆されるとしている。

 訪日外国人の動向は、夏季休暇を日本で過ごす家族層が多く来店し、購買客数が293%増、売上高が259.6%増となり、統計開始以来単月では過去3番目となる約172億円を記録した。

関連記事

最新記事