復調の兆しを見せる住宅業界。シルバーウィークの住宅展示場が面白そう
2015年9月12日 21:46
住宅業界が復活の兆しをみせている。2015年8月31日付で国土交通省が発表した2015年7月の新設住宅戸数の動向(建築着工統計調査報告)によると、7月の新設住宅着工戸数は前年同月比7.4%増の7万8263戸で5か月連続の増加、着工床面積も3か月連続で4.6%の増加となることがわかった。
そして今年もいよいよ、住宅商戦の山場となる、シルバーウィークがやってくる。今年は6年振りの5連休、最大で9連休の大型連休。昨今の業界復調の兆しもあり、住宅展示場などでは、例年以上の盛り上がりが期待されているようだ。
全国各地の住宅展示場では今月に入ってから続々と、イベントの予定が発表されている。定番の、人気キャラクターショーや動物とのふれ合いイベントなどをはじめ、シルバーウィークならではの、敬老の日にちなんだ催しも多い。
もちろん、各住宅メーカーも様々な企画で他社との差別化を図る。中でも、アキュラホームの展示会場は面白そうだ。同社では、今年の8月から、ソフトバンク<9984>が事業展開する話題の人型ロボット「Pepper」を「さいたま新都心展示場」に常駐させ、展示場内での商品案内などを行っている。同社では「Pepper」を単なる客寄せパンダではなく、少子高齢化や労働人口減少等、日本が直面する社会問題の解決策として導入を進めており、将来的には全国の営業所に配属することを目標としているだけあって、このシルバーウィークの繁忙期に、猫の手ならぬ「ロボの手」を借りることができるのか、注目されている。
また、「毎日ハウジング奈良住宅展示場」のヤマダ・エスバイエルホーム<1919>では、地元のヘアサロンとコラボして、簡単なヘアアレンジイベントを行うようだ。例えば、女の子はお出かけ用に髪の毛を可愛くアレンジしてもらったり、男の子もワックスなどをつけて格好良くアレンジしてくれるという。昨今は、女の子たちの間でプリンセスがブームになっているだけに、来場者の人気を呼びそうだ。一見、住宅とは関係無さそうに思えるが、子どもたちがヘアアレンジをされている間、展示場内をゆっくりと案内できるという点では面白い企画なのではないだろうか。
他にも、全国の住宅展示場では、メーカーや販売店が趣向を凝らしたイベント企画が催されるようだ。大型連休だけに交通渋滞も予想されるシルバーウィーク。近くの住宅展示場が、実はレジャーの穴場かも知れない。(編集担当:藤原伊織)