第4世代となる新型プリウスを北米で初公開、独フランクフルトショーでも発表
2015年9月9日 16:53
トヨタ自動車は、米ネバダ州・ラスベガスにおいて現地時間の9月8日、4代目となる新型プリウスを世界初披露した。詳細なスペックなどは発表されていないが、この新型プリウスは、15日から開催される独フランクフルトモーターショーでも公開される。大胆に変身した、現行モデルに比べて60mm長く、15mm広く、20mm低くなって、全長×全幅×全高4540×1760×1470mm、ホイールベースは現行とおなじ2700mmとなった。新型はアグレッシブな先進のスタイルをアピールする。
エクステリアデザインは、プリウスの象徴であるトライアングルシルエットのデザインを継承しつつ、低重心パッケージを融合させ、先進的でエモーショナルなデザインを実現した。ルーフの頂点を低くし、エンジンフードも低く抑えることで、よりスタイリッシュなシルエットを実現した。
プリウスは、1997年に世界初の量産ハイブリッド乗用車として発売以来、優れた環境性能をはじめとするクルマの先進性により、世界におけるハイブリッド車の普及促進に貢献してきた。日本をはじめ北米を中心に世界約80の国・地域で販売し、累計販売台数は2015年7月末で350万台を超えている。
4代目となる新型プリウスは、新モジュラーテクノロジーであるToyota New Global Architecture」(TNGA)を初めて取り入れたモデルだ。「優れた環境性能」はもちろん、ハイブリッドシステムの軽量・コンパクト化やボディの高剛性化を図ったという。そのうえで、ボディ剛性強化、パワートレーンユニットの低重心・低配置化などにより、操縦安定性・乗り心地が向上。「洗練された低重心のスタイル」や「走る楽しさ」のより高いレベルでの実現に向け開発を進めてきた。
同時にトヨタが推進する「もっといいクルマづくり」思想のもと、PRIUS(先駆けの意)の持つ名のとおり、ハイブリッド技術にさらなる磨きをかけるとともに、「TNGAは、トヨタが全社を挙げて取り組む、クルマづくりの構造改革。パワートレーンユニットとプラットフォームを刷新し、一体的に新開発することにより、新型プリウス以降、クルマの基本性能や商品力を飛躍的に向上させることを目指すという。
今回の新型開発では、熱効率を40%以上に高めたエンジン、トランスアクスル、モーターや電池といった各ユニットをコンパクトに、そして軽量化し、優れた低燃費を実現。公表していないが40km/リッターの好燃費を達成したといわれる。
安全性能や運転支援システムも満載となる模様だ。ミリ波レーダーと単眼カメラを用い、総合的な制御により、クルマだけではなく歩行者も認識する歩行者検知機能付衝突回避支援型プリクラッシュセーフティをはじめ4つの先進安全機能をセットにした衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」を採用する。
新型プリウスは、2015年年末から日本で販売を始め、順次世界各国・各地域での発売を予定している。(編集担当:吉田恒)