キヤノンITS、情報漏えい対策ソリューションの機能強化 先行評価版を無償提供

2015年9月7日 19:15

 キヤノンITソリューションズは7日、情報漏えい対策ソリューション「GUARDIANWALL(ガーディアンウォール)」と「WEBGUARDIAN(ウェブガーディアン)」を機能強化した次期バージョンの先行評価版を、10月上旬から無償で提供開始すると発表した。マイナンバー制度への対応や、暗号化されたWeb通信の検査など、情報漏えいに対する出口対策機能を強化している。

 同社によると、次期バージョンに盛り込まれた主な新機能は、マイナンバー情報が含まれる外部送信を検知・ブロックして情報漏えい防止する「マイナンバー検出」 (GUARDIANWALL、WEBGUARDIAN)、暗号化されたWeb通信(HTTPS)のフィルタリングが可能となった「HTTPS通信検査」 (WEBGUARDIAN)、人事情報と連携して異動を反映したフィルタリングルールを自動生成する「人事情報連携」 (GUARDIANWALL)、ExchangeサーバーやOffice365と連携してジャーナル形式メールをアーカイブする「ジャーナルメールアーカイブ」 (GUARDIANWALL)など。

 「GUARDIANWALL」は、メールフィルタリングや誤送信対策、メール監査などの機能により、メールからの情報漏えいを防ぐ。また、「WEBGUARDIAN」は、業務外のWeb利用の抑制に加え、SNSやWebメールなどの外部送信される情報を検査・制御し、Webからの情報漏えいを防止するソリューションである。

 先行評価版は、同社のホームページから申し込み後、無償で利用できる。申し込み開始は本日(9月7日)、提供開始日は10月上旬である。

 最近頻発する情報漏えい事故は、外部からの攻撃を防ぐ入り口対策だけでは防御が十分とは言えず、入り口の防御をすり抜ける標的型攻撃やゼロデイ攻撃に対処する出口対策の重要度が増している。特に、2016年から運用が始まるマイナンバー制度では、企業・事業体が適切な情報管理体制を整備することが求められている。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る

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