「人食いバクテリア」ことレンサ球菌の感染者が急増中

2015年8月27日 11:26

masakun 曰く、 「人食いバクテリア」と呼ばれる劇症型溶血性レンサ球菌感染症が急増しているという(読売新聞毎日新聞)。

 2015年8月9日現在の患者数は279人で、過去最多だった昨年を上回っている。読売新聞の記事によれば、生活習慣病をもつ高齢者は感染の危険性が高いという。

 東京都感染症情報センターによると、通常レンサ球菌に感染しても無症候のことが多いのだが、通常は細菌が存在しない組織(血液、筋肉、肺など)に入り込むと症状が重篤化。発病から非常に急激かつ劇的に病状が進み、筋肉周辺組織の壊死を起こしたり、血圧低下や多臓器不全からショック状態に陥り、数十時間で死に至ることも少なくないという。

 なお風俗店でオーラルセックスを受け陰部から感染したと思われる40歳代の男性の症例報告もある(日本臨床微生物学会での症例報告PDF、局部の画像があるので注意)。

 スラドのコメントを読む | 医療

 関連ストーリー: アトピー性皮膚炎の発生メカニズムが解明される 2015年04月23日 耐性を持つ菌が現れにくいという新しい抗生物質 2015年01月14日 1950年代の抗生物質乱用によって耐性が高まった細菌 2014年08月08日 米研究チーム、スプレーで塗布できる強力な抗菌剤開発 2011年07月08日

関連記事

最新記事