京都BALが建て替えグランドオープン  「TOMORROWLAND」が最大級の規模で出店

2015年8月24日 17:21

「TOMORROWLAND」6つのカテゴリーで売り場を構成

 建て替え工事を終え、8月21日グランドオープンした京都の老舗ファッションビル「京都BAL」(京都市中京区)に、トゥモローランド(東京都)が手掛ける「TOMORROWLAND」が出店した。ワンフロア展開では国内最大級の300坪で、幅広い「TOMORROWLAND」の世界観を演出している。

6つのカテゴリーで世界観を表現

2年半ぶりに開業した「京都BAL」

 同施設は2年7カ月をかけ、大規模な建て替え工事を進めてきた。“上質なショッピング体験”を提供することを目的に、売り場面積3,650坪の中に33店のテナントを誘致。1店舗当たりのスペースを十分に取り、大箱でブランドの世界観を表現することに力を入れた。

 「TOMORROWLAND」は2階フロアに約300坪のスペースで出店。1フロア展開では最大規模だという。メンズ・レディスは半々の比率。ショップ中央には、「ユニセックス」「ニュークリエーター」「レディス」「メンズ」の4つのゾーンを設け、壁面には“エレガンス”と“カジュアル”商材のコーナーを設けた。計6つのカテゴリーで、ブランドの世界観を演出している。ショップの一画には別業態「エディッション」のコーナーも設けている。

 近隣の烏丸通近くに既存のメンズ・レディス複合型の路面店舗を構えるが、「京都BAL店の方がよりインポート品の幅を広げているほか、メンズではビジネスシーン向けの商材を除いたジャケットスタイルを提案」(花井里美 京都BAL店店長)し、住み分けを図っている。内装も烏丸の既存店は重厚感のある造りだが、京都BAL店は「コンテンポラリー(現代風)な雰囲気に仕上げている」(同)。

 想定する顧客層は幅広いとみている。「2年半クローズしていた館のため、やっとオープンしたという喜びのお声を聞く」(花井店長)そうだ。スタート時点では、手応えを感じているようだ。

 当面の課題は、既存の烏丸通の店舗とうまく住み分けを図ること。「1カ月で“なじみ”のお店に出来るようがんばりたい」(花井店長)と抱負を語った。

「TOMORROWLAND」。売り場の一画には「エディッション」のコーナーも設けた

「TOMORROWLAND」。インポート品を幅広く取り揃える

(撮影・文:樋口尚平

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