Mozilla、クロスブラウザー対応など拡張機能の大幅な変更計画を発表

2015年8月23日 19:48

Mozillaは21日、Firefoxの拡張機能に関する大幅な変更の計画を発表した(Mozilla Add-ons Blogの記事VentureBeatの記事Ars Technicaの記事Neowinの記事)。 Mozillaでは現在、「WebExtensions」と呼ばれるBlink互換の拡張機能APIの実装を進めている。WebExtensions APIを使用することで、ChromeやSafari、Operaと互換性のある拡張機能を開発できるようになり、将来的にはMicrosoft Edgeの拡張機能とも互換性を持たせることが可能になるとみられている。 また、MozillaはElectrolysisプロジェクトでFirefoxのマルチプロセス化を進めており、12月15日にはElectrolysisを有効にしたFirefox 43をリリース予定だという。そのため、今後の拡張機能開発はElectrolysisと完全な互換性のあるWebExtensionsに移行していくものとみられる。なお、CPOWはElectrolysisを有効にしたFirefoxのリリースから6か月後に非推奨となる。XULとXPCOM、XBLを非推奨にする時期については決定していないが、今後12か月~18か月の間が想定されているようだ。 Mozillaは拡張機能開発者に対し、Electrolysisに対応したアドオン開発のガイドラインに目を通すことや、既にデフォルトでElectrolysisがオンになっているFirefox Developer Editionでアドオンのテストを実行すること、アドオンからCPOWへの依存を除去すること、既存の拡張機能をWebExtensionsに移行するための検討を始めることを推奨している。このほか、9月22日にリリース予定のFirefox 41では、すべての拡張機能に対しMozillaによる承認と署名が必要になるとのことだ。 スラドのコメントを読む | デベロッパーセクション | Firefox | Mozilla | デベロッパー

 関連ストーリー: Norton Antivirus、Microsoft Edgeを使わないようユーザーに促す 2015年07月27日 Firefox、XUL/XBL技術を捨てる方向へ? 2015年07月10日 Spartan、正式名称は「Edge」に 2015年04月30日 最も役に立つブラウザー拡張機能は? 2015年02月21日 Firefoxの拡張機能、セキュリティ強化のため署名を導入へ 2015年02月13日 スパルタン、クローム拡張に対応? 2015年01月21日 Google Chrome、古いタイプのプラグインサポートを廃止へ 2013年09月25日 Opera、Webブラウザの機能拡張フォーマットを統一すべく「NEX形式」を発表 2013年08月02日 Mozilla プラットフォームで開発してみませんか 2006年02月08日 FireFoxにどんなエクステンション入れてますか? 2004年11月26日 Mozillaアプリ開発のバイブル登場 2002年12月05日

関連記事

最新記事