データセクション、人工知能を活用した不適切画像のフィルタリングサービスを開始

2015年8月20日 22:44

 データセクションは18日、新規事業として人工知能(ディープラーニング)を活用した「WEB画像フィルタリングサービス」の提供を開始すると発表した。様々な画像の中から、不適切画像(性的・官能的な画像や凄惨な画像)を高精度にかつ低コストで判定できるようになる。 サービス利用料金は月額10万円より。

 同社によると、同社は従来からビッグデータ分析技術の発展用途として「人工知能領域」に注目し、研究開発などに取り組んできた。既に大手事業者との取組みを開始しており、実用化レベルでの精度が確認できたことで、今回のディープラーニングを活用した「WEB画像フィルタリングサービス」の提供に至ったという。同サービスにより、従来の技術では実現できなかった高精度な画像判定を低コストで提供できるという。

 同サービスは、API経由で提供し、Web上に多数存在する画像を自動判定し、ジャンル分類を行う。例えば、裸、事件等の不適切画像を自動で判定することで、自社のメディア、掲示板、SNS等に不適切な画像が投稿されても、掲載される前に自動で除外することが可能となる。

 また、同サービスでは、学習データ(顧客が保有している画像判定したいデータ)を用意することで、企業ごとのカスタマイズが可能になり、顧客ニーズに沿ったサービス提供を可能にするという。

 今後同社は、更なる高精度化を図ると共に、動画・音声領域への展開や、広告等のリコメンド領域での活用を目指す。

 画像認識や音声認識などの分野では「ディープラーニング」という技術に注目が集まっている。大手IT企業が、この技術を持つ企業を買収し、サービスへの転用を図るなど、ディープラーニングを活用したサービスが活発化している。(記事:町田光・記事一覧を見る

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