スクロール、雪印メグ、オープンハウスなど/本日の注目個別銘柄
2015年8月17日 16:36
<4507> 塩野義 5270 +160大幅反発。みずほ証券では投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価も4650円から6500円に引き上げている。抗HIV薬ドルテグラビルの販売好調による、HIVフランチャイズのロイヤルティ収入の増額、およびViiV社からの配当金の増額などを格上げの背景としている。また、オピオイド誘発性便秘症治療剤、麻薬乱用防止製剤の発売によって、米国疼痛関連事業も今後立ち上がっていくと期待しているようだ。
<4666> パーク24 2466 +107買い優勢。先週末に7月の月次動向を発表している。前年同月比増収率は7.5%増、今10月期では2月以来、2番目の高い伸びとなっている。ここまでの株価調整を受けて、通期業績の下振れ懸念などは織り込みつつあったと見られ、底打ち感の強まりに伴う水準訂正期待なども先行する格好へ。
<3401> 帝人 430 +20反発。シティでは目標株価540円で買い推奨の投資判断を継続している。PC樹脂のスプレッドピークアウト懸念が強まっているものの、PETフィルムや北米在宅の構造改革、アラミド/炭素繊維、国内在宅や「フェブリック」の国内外での拡大など、増益要因は極めて豊富と指摘。今期、来期も10%超の営業増益が続く見通しとしているようだ。
<4346> ネクシィーズ 956 +26反発、一時昨年6月以来の4ケタ回復となっている。先週末、連結子会社であるブランジスタのマザーズ新規上場が承認されており、手掛かり材料につながっているようだ。ブランジスタは同社グループの中で、電子雑誌などを中心とするソリューションサービス事業を展開しており、同社の持株比率は約66%となっている。株式上場に伴う含み益の拡大などが期待される状況に。
<8005> スクロール 544 +57急伸で上昇率2位。7月28日に第1四半期の好決算を発表、その後株価は水準訂正を果たしているが、決算発表が一巡したタイミングで、あらためて好決算銘柄を物色し直す動きなども強まっているもようだ。通販H&B事業の収益改善が大幅増益決算の主因となっているが、とりわけ、子会社である豆腐の盛田屋の豆乳化粧品の販売好調が話題となっているもよう。
<3288> オープンハウス 2248 +233大幅続伸。先週末に第3四半期決算を発表、累計売上高は前年同期比67.4%増、営業利益は同50.2%増と大幅増収増益となったことが好感されている。上半期と比較して、4-6月期は増収率、増益率ともに高まる状況へ。また、グループが販売する住宅購入時の優待、クオカードの進呈など株主優待制度の導入発表もプラス材料視へ。
<2270> 雪印メグ 2438 +213大幅続伸。みずほ証券では投資判断「買い」継続で、目標株価を2390円から2620円に引き上げている。今期営業利益は、値上げと好調な売上の貢献で104億円から120億円に増額、会社計画を26%上回ると予想しているようだ。乳製品3工場集約による工場再編効果も貢献、来期も業績モメンタムの拡大基調が続くと考えているもよう。ヨーグルト売上高の市場シェアが高まり、カテゴリー2位の地位を確保したことにも注目と。
<3521> エコナック 105 -9反落。先週末に続いて出来高は高水準をキープ。6月から7月にかけて株高材料とされてきた歌舞伎町のスーパー銭湯「テルマー湯」が明日オープンを迎える。想定以上の入場者に対する期待感、当面の材料出尽くし感の台頭懸念など、強弱感が対立して売買が交錯する状況になっているもよう。
<5012> 東燃ゼネ 1156 -47売り優勢。先週末に上半期の決算を発表している。営業損益は407億円の黒字、前年同期比571億円の損益改善となり、先の上方修正水準での着地となっている。ただ、通期の営業・経常利益予想は据え置きとしており、短期的な出尽くし感につながっているもよう。会社側では、石油製品マージンの低下などを織り込んでいるようだ。
<6366> 千代建 987 -38売り先行。先週はジェフリーズの投資判断2段階格上げなども受けて強い動きとなっていたが、本日は戻り売りが優勢の展開に。クレディ・スイス(CS)では投資判断「アンダーパフォーム」を継続、利益率の改善が未だ見えてこないほか、ガス価格が低迷する中で大型LNG案件の発注時期が遅れるリスクは払拭できないとしている。来期営業利益は市場コンセンサスを100億円近く下回る水準にまで下方修正のようだ。《XH》