4-6月期GDPは市場予想を上回ったが、マイナス成長に
2015年8月17日 12:27
*12:29JST 4-6月期GDPは市場予想を上回ったが、マイナス成長に
4-6月期国内総生産(GDP)について市場関係者の間では「-2%程度であれば想定の範囲内の数字であり、株式市場などに与える影響は小さい」との声が聞かれていた。実際は-1.6%で予想よりも悪化していなかった。また、1-3月期の数字は上方修正されていた。4-6月期のGDPが予想以上に悪化していた場合、日本銀行による追加緩和への思惑が浮上していた可能性もあるが、現時点ではそうした見方は少なくなっている。
なお、日本銀行による「異次元緩和策」が始まった2013年4月以降、四半期ベースの経済成長率がマイナスになるのは今回で4度目。追加緩和が経済成長に寄与した形跡はなく、2%の物価目標を達成することも困難となっており、異次元緩和の効果などについて、一度総括する必要がありそうだ。《MK》