(中国)上海の商業不動産で供給過多、在庫は販売19カ月相当

2015年8月14日 08:33


*08:37JST (中国)上海の商業不動産で供給過多、在庫は販売19カ月相当
上海市内の商業不動産で需給バランスの崩れがみられる。今年1~7月の市内累計では、新たな竣工面積が月平均18万8000平米に膨らんだのに対し、販売面積は月平均10万3000平米にとどまった。販売を待つ在庫の面積は、これで850万平米に拡大。これは販売19カ月分に相当するという。解放日報が13日、中原地産の統計として伝えた。
上海の各不動産デベロッパーは、過去2年にわたって建設地確保に奔走。これら土地に建てられた物件は、すでに2014年下半期から大量供給されるようになった。新たな物件の所在地は、外環路の外部、または郊外エリアが多くを占める。商業施設の運営を助けるだけの居住人口に乏しく、付随の基礎インフラも完備されていない状況だ。これに加えて、ショッピングモールの乱立、ビジネスモデルの同質化、ネット通販との競合などが逆風といえる。
当面は在庫面積が増え続ける可能性が高い。不動産サービス会社の米CBREによると、上海で建設中の商業不動産の面積は、都市別で世界最多。多少のリスクを考慮する必要があるとみているという。

【亜州IR】《ZN》

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