NTTデータ、ダイキンらとポルトガルで空調機の自動運転管理実証を開始

2015年8月12日 16:57

 NTTデータは12日、ダイキン工業、日本総合研究所とともに、7月23日に新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が実施する「国際エネルギー消費効率化等技術・システム実証事業 ポルトガル共和国における自動ディマンドレスポンス実証事業」の委託先に選定されたと発表した。これに伴い、8月下旬より「テーラーメイド自動ディマンドレスポンスシステム(テーラーメイドADRシステム)」活用に向けた実証前調査を開始する。

 「テーラーメイドADRシステム」は、空調機などを需要家の特性に応じて自動で運転管理を行うもの。実証では、公共ビルや一般家庭の協力の下、システムの活用と空調機の自動運転管理を通じて、需要家の快適性を保ちつつ需給調整を行うことを計画している。また、再生可能エネルギーの利用割合拡大を計画するポルトガル共和国において、空調機などの電力利用を風力などによる発電量が多い時間帯へシフトすることも検証する。

 NTTデータは、実証前調査を2016年1月末まで行った後、NEDOによる事業化評価を経て、実証事業を2018年度末まで実施することを目指す。その後は、ポルトガル共和国での本格運用を進めるとともに、ディマンドレスポンスを用いた仕組みの世界的な普及に向け、エネルギー政策・制度を考慮したビジネスモデルの構築を進める計画。

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