ロシアの宇宙飛行士2人、船外活動を実施

2015年8月12日 11:10

 国際宇宙ステーション(ISS)で8月10日、ロシア連邦宇宙庁(ロスコスモス)の宇宙飛行士ゲナディ・パダルカさんとミカエル・コニエンコさんが、ISSの外の宇宙空間に出て作業を行う、船外活動を実施した。

 パダルカ飛行士とコニエンコ飛行士は、ロシア製の宇宙服「アルラーン」を着用し、日本時間2015年8月10日23時17分に、ISSの「ピールス」モジュールにあるエアロックから宇宙へ出た。宇宙飛行士は機器の取り付けやメンテナンスを行い、5時間34分後の8月11日4時51分にISSへ帰還した。

 パダルカ飛行士は今回が10回目の船外活動となり、活動時間は累積38時間37分にもなった。コニエンコ飛行士は今回が2回目で、累積では12時間13分だった。また、ISS運用の歴史の中で、船外活動が行われたのは今回で188回目で、累積時間は約49日間(1177時間)にもなった。

 今回の作業内容:
・ギャップ・スパナーと呼ばれる、将来の船外活動において宇宙飛行士の活動を容易にするための機器の取り付け
・「ズヴィズダー」モジュールの窓の掃除
・通信アンテナに金具を取り付け
・宇宙船とのランデヴーとドッキングで使用するためのアンテナが老朽化したので交換
・ズヴィズダー・モジュールとその周辺や、そこに設置されているハードウェアなどの写真を撮影
・2013年に設置された宇宙環境実験装置を回収(今後地球に持ち帰られる予定)

写真=NASA。

■Cosmonauts Complete Russian Spacewalk | Space Station
https://blogs.nasa.gov/spacestation/2015/08/10/cosmonauts-complete-russian-spacewalk/

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