「100年後も生き残ると思う企業」3位JR東、2位はホンダ、1位は?

2015年8月9日 23:30

 与信調査を手がける東京商工リサーチによると、14年の倒産企業の「平均寿命」は23.5年。前年より0.1年短縮し、4年ぶりに平均寿命が短くなった。円安や原材料の高騰、人手不足など、中小企業を取り巻く環境は厳しく、10年未満で事業を断念する企業が増加したことが、「平均寿命」を押し下げた。

 厳しい環境下でも、生き残る企業はある。同じく与信管理サービスを展開するリスクモンスターが今年4月、20~59歳の働く男女と、60~69歳の男女1000人を対象に「100年後も生き残ると思う日本企業」を聞いたところ、3位は「東日本旅客鉄道(JR東日本)」、2位は「本田技研工業(ホンダ)」で、堂々の1位は「トヨタ自動車」だった。4位以下は「東海旅客鉄道(JR東海)」、「パナソニック」(同16%)、「日産自動車」「日立製作所」と続く(ただし、調査対象は「年間売上2500億円以上、従業員数5000人以上の企業200社」に限定)。

 業種をみると、自動車製造業3社(トヨタ、ホンダ、日産)、電気機器製造業3社(パナソニック、日立、キヤノン)、飲食料品製造業4社(味の素、サントリー、キユーピー、キッコーマン)など、製造業がトップ20のうち10社を占めた。製造業以外では、鉄道業3社(JR東日本、JR東海、JR西日本)、運送業2社(ヤマト運輸、全日本空輸[ANA] )がランクインしている。

 昨年のアンケート結果と比較したところ、上位2社(トヨタとホンダ)に変化はなかったものの、「JR東日本」が前回5位→今回3位、「JR東海」が前回7位→今回4位、「JR西日本」が前回16位→今回8位と、鉄道3社が順位を上げた。一方で「日産自動車」(前回3位→今回6位)と「パナソニック」(前回4位→今回5位)は、順位を落としている。

 注目すべきは、「TOTO」が前回21位→今回9位、「富士フイルム」が前回45位→今回12位と、それぞれ大きくジャンプアップしている点だ。両社は、先に実施された「第3回 世界に誇れる日本企業アンケート」でも大幅にランクアップしている。独自の技術が評価され、世界で活躍できる企業として「100年後も生き残れるのでは」と、期待されているのだろう。(編集担当:北条かや)

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