(中国)「株式市場の買い支え資金はなお潤沢」=外資大手ブローカー

2015年8月7日 08:51


*08:54JST (中国)「株式市場の買い支え資金はなお潤沢」=外資大手ブローカー
ゴールドマン・サックスの中国合弁会社である高盛高華は最新リポートで、政府系機関の買い支え資金がまだ1兆人民元(約20兆円)以上あるとの見方を示した。

同リポートによると、政府系機関が6月から7月にかけて株式市場に投入した資金は8600億-9000億人民元。主に、銀行や保険、食品、医療・保健関連の銘柄を買い付けたようだ。

政府系機関の買い支えをはじめとする株価対策に関しては、いくつかの問題点を踏まえて「退出」を迫る議論も出てきているが、同リポートは「資金が足りていないわけではない」と政府サイドの余裕を指摘。また、「1998年の香港や2008年の米国の株式市場救済の経験を参考にすると、市場救済措置は数年間継続する」とし、「出口論は時期尚早」と早期の退出観測を否定した。

そのうえで、「中国人民銀行(中央銀行)は、必要に応じて市場に資金を投入する」との見通しを示し、前述のように「潤沢な資金がいつでも株式市場を買い支えるために待機している」と強調した。

【亜州IR】《ZN》

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