(中国)“波の出るプール”で相次ぎ死亡事故、安全性に懸念
2015年8月6日 10:03
*10:06JST (中国)“波の出るプール”で相次ぎ死亡事故、安全性に懸念
1年で最も暑い時期を迎え、プールやウォーターパークが格好の避暑地となる季節だが、上海市と江蘇省揚州市の「波の出るプール」で、相次いで児童の死亡事故が発生しいたことがわかった。中国広播網が5日付で伝えている。
江蘇省揚州市のウォーターパークでは今月1日、男児1人が波に巻きこまれてプールの底に引きずられ、全身の軟組織をねんざする重傷を負った。またこの日、上海市奉賢区体育センターのプールでも、13歳の男児1人が「波の出るプール」で遊泳中に溺れて死亡している。
「波の出るプール」の構造に詳しいエンジニアは、「『波の出るプール』は、給水口と排水口の側が最も危険だ。高い波を発生させようとすれば、それだけ吸引力と排水力も巨大になる」と語り、注意を喚起する。
また、以前「波の出るプール」は、「特殊設備」に分類され、施工や運用に際して、許可証の取得や、様々な検査が義務づけられていた。しかし、14年11月から、同分類をはずれ、誰でも施工や運用が可能となったことも一因と考えられる。特殊設備業界の関係者は、「当局による管理体制が緩くなった分、運営者は自身で監督体制を強化しなければならない」と呼びかけた。
【亜州IR】《ZN》