新たな暗号通貨/分散処理システムEthereum、ようやく稼働開始

2015年8月5日 09:42

あるAnonymous Coward 曰く、 新たな暗号通貨/分散処理システム「Ethereum」が先月末より稼働を開始した。当初は2014年末から2015年にかけての稼動開始が予定されていたもの。

 Bitcoinを始めとする仮想通貨では、P2P上に形成したBlockchainで口座間の金額のやりとりの記録を行っている。そして、単なる数字の増減にとどまらず、さまざまなデータを管理させることでより高度な機能を実現しようというアイデアが生まれており、それらは「Bitcoin 2.0」「暗号通貨2.0」などと呼ばれている。

 Ethereumはその中でも、独自のBlockchainによりチューリングマシンを実装しており、汎用言語でのプログラミングができることに特徴がある。つまり仮想通貨が銀行などの第三者機関を必要とせずに送金を可能としたように、Ethereumの登場によって第三者の特定のサーバに依拠せず、P2P全体を実行環境としてプログラムを実行し、その結果を共有することが可能になったと言える。

 現時点では「Frontier Release」という開発者向けの環境と位置付けられている。この新しいプラットフォームに相応しい新しいサービスには、どんなものが考えられるだろうか。

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