抑止にはバランスが必要 自民・谷垣幹事長

2015年8月1日 18:08

 自民党の谷垣禎一幹事長は安全保障において「抑止にはバランスが必要」と語った。谷垣幹事長は「抑止というものもある意味では、『抑止のため』といって過剰なものを抑止の準備にすると、相手に警戒心を与えるというようなことが起きてくると思う」とした。

 谷垣幹事長は「全くすき間があっても、あとから『不測の事態だ』と言い繕っては意味がない」とし「要するに抑止を考えるに際してもバランスというものがあるのだと思う。そう考えたときに、わが国が考えておかなければならないのは、過剰な抑止というのは警戒感を与えるだろう。しかし適正な抑止力というものを整備していくことが、向こうからも日本との友好関係を作っていった方が得策という刺激というかインセンティブにもなり得る。その辺りを注意深く見守ってやっていくということが大事なのではないか」と語った。

 谷垣幹事長は参院での安保法案の議論に「もっと具体的にやれとの意見があるが、具体的にやるとなると、それは相手に刺激を与えすぎるのではないかというようなことで、なかなかこれは難しい。そこは苦労されながら答弁されていると思う」と政府答弁を評した。(編集担当:森高龍二)

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