今年の中国車販売はマイナス成長も、コスト削減に注力=独VW幹部

2015年7月31日 13:07


*13:10JST 今年の中国車販売はマイナス成長も、コスト削減に注力=独VW幹部
過去数年にわたって2ケタ成長を維持してきた中国新車販売に関して、独フォルクスワーゲン(VW)が今年はマイナス成長に転じる可能性に言及した。中国事業の支出削減に一段と注力する構えをみせている。盖世汽車網が7月31日付で伝えた。

今月29日に開催した2015年上半期の業績発表後の会見で、VWのハンス・ディーター・ペッチュ最高財務責任者(CFO)は、「市況が好転に向かうには時間を要する」と言明した。また今年の中国販売に関して、販売責任者のクリスティアン・クリングラー氏は、前年実績の369万台から小幅に減少する可能性に言及。中国での販売不振の要因について、消費者の小型車シフトや、市場成長の中心が経済成長のやや遅れた地域に移ったことによる業界競争の激化——を挙げた。

今後の中国事業についてペッチュCFOは、「コスト面を一段と重視する」とコメント。「支出削減の面で非常に大きな余地ある」と強調した。ただ詳細なデータに関しては、言及を控えている。

VWの今年上半期・中国乗用車販売は、出荷ベースで前年同期比3.9%減の173万9904台に低迷した。そのうち、中国で展開する合弁2社のうちの1社である、一汽大衆汽車(第一汽車集団と共同出資)は、30%に迫るマイナス幅を記録。「サギター」「マゴタン(パサート)」など主力中型セダンが軒並み販売を大きく落とした。

【亜州IR】《ZN》

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