(中国)民家侵入の青年が2000円強奪、懲役10年の厳しい判決
2015年7月31日 08:46
*08:50JST (中国)民家侵入の青年が2000円強奪、懲役10年の厳しい判決
19歳の青年が民家に侵入し、現金100人民元(約2000円)と携帯電話を強奪した事
件について、四川省内江市資中県の人民法院(裁判所)はこのほど、懲役10年6カ月
と罰金6000人民元(約12万円)の判決を下した。犯人の袁被告は判決を受ける前、
「長くても(懲役)数年程度」と内心タカをくくっていたという。政府系メディアが
伝えた。
袁被告は4月3日深夜1時ごろ、1人で夜道を歩く女性に目を付けた。女性を尾行
し、玄関から侵入。ハサミを女性の首に押し付け、現金を要求した。しかし、女性が
現金を持っていなかったため、屋内にいた女性の母親から100人民元を強奪。さらに
寝室に入り、女性の携帯電話を奪って逃走した。その際、母親に軽傷を負わせたとい
う。
検察当局は6月29日に袁被告を強盗罪で起訴。裁判所は袁被告の行動について、
「違法占有を目的として暴力的手段で住居に侵入し、他人の財物を奪う強盗罪に当た
る」と判断。懲役10年6カ月、政治的権利の1年剥奪、罰金6000人民元(約12万円)と
いう判決を下した。
事件を担当した黄英・裁判長によると、量刑は妥当。住居に侵入し、強盗を行っ
た場合は「10年以上の懲役、無期懲役または死刑で、かつ罰金または財産没収に処す
る」と刑法に規定されているという。
【亜州IR】《ZN》