潜水艦攻撃の米軍支援、魚雷射程外は安全な場所―中谷防衛相

2015年7月30日 16:25

 中谷元防衛大臣は29日の参院安保特別委員会で共産党の小池晃議員からの質問に対し、重要影響事態法案と国際平和支援法案での後方支援(兵站)で、潜水艦攻撃の米軍支援で魚雷の射程外は安全な場所との認識を示した。

 中谷防衛大臣は敵潜水艦を攻撃する米軍ヘリが、海上自衛隊のヘリ空母で給油・整備し、再び、攻撃に向かう、米軍ヘリの給油基地になることを指摘され、「魚雷等の攻撃を受けない安全な場所で行う」と答弁。

 中谷防衛大臣は「自衛隊が支援活動を行う際に安全な場所で行うことが大前提。現に戦闘行為が行われている現場では実施しない。支援活動期間中、現に戦闘行為が行われる見込みのない現場で行う」とした。

 しかし「魚雷の射程の外なら安全な場所」と解することができ、小池議員は「米軍ヘリが敵潜水艦を探知し、追加部隊が投入され、敵潜水艦を攻撃した後、海上自衛隊のヘリ空母に着艦して燃料補給を行う。このヘリが再び攻撃しに行く。これは誰が見ても、米軍と一体化した武力行使だ」と問題視した。(編集担当:森高龍二)

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