【株式市場】TOPIXなど高いが日経平均はファナックが重く続落

2015年7月29日 16:26

◆日経平均の終値は2万302円91銭(25円98銭安)、TOPIXは1633.94ポイント(4.48ポイント高)、出来高概算(東証1部)は20億3392万株

 29日後場の東京株式市場は、TOPIX(東証株価指数)、JPX日経400とも堅調に転じて前日比反発となったが、日経平均は浮上しきれずに30円安の2万300円前後で小動きを続け、小幅続落となった。寄与度の大きいファナック<6954>(東1)が昨日の四半期決算発表や業績予想の減額などを要因に後場も2500円安前後を続け、この1銘柄で日経平均を100円近く下げた形。これがなければ日経平均も反発していたことになる。東証マザーズ指数、日経JASDAQ平均は小安い。

 後場は、引き続き東邦チタニウム<5727>(東1)が昨日発表の四半期決算や米ボーイング社の旅客機増産報道などで高く、ヤクルト本社<2267>(東1)も昨日発表した第1四半期決算が好感されて一段ジリ高となり、ジーンズメイト<7448>(東1)は免税店拡大の観測が言われてストップ高。セキド<9878>(東2)も訪日観光客の増加などが材料視されて上げ、プロルート丸光<8256>(JQS)は引き続き中国での新展開発表などが好感されて大幅続伸。MRT<6034>(東マ)は昨日発表した決算好調でストップ高。

 本日新規上場となったデクセリアルズ<4980>(東1、売買単位100株)は前身が旧ソニーケミカルで、9時6分に公開価格1600円を下回る1550円で初値がつき、前場は公開価格を下回っていたが後場は1609円まで上げて公開価格を回復する場面があった。終値は1589円となった。

 東証1部の出来高概算は20億3392万株(前引けは10億790万株)、売買代金は2兆4597億円(同1兆2850億円)。1部上場1889銘柄のうち、値上がり銘柄数は920(同750)銘柄、値下がり銘柄数は847(同967)銘柄。

 また、東証33業種別指数は23業種(前引けは22業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、情報・通信、小売り、精密機器、食料品、保険、倉庫・運輸、卸売り、などだった。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

関連記事

最新記事