【業績でみる株価】シリコンスタジオは下方修正ほぼ織込み下値固まる、スマホゲーム好調
2015年7月29日 10:07
シリコンスタジオ<3907>(東マ・売買単位100株)は3DCG技術を主体としたミドルウエアを得意としており、「逆襲のファンタジカ」、「三国志カードバトル」など自社ブランドのスマホゲームを展開中だ。他社のゲーム開発や運用受託も手掛けている。
2014年6月に配信開始した「グランスフィア」が7月10日現在で50万ダウンロードを突破した。さらに、2014年9月に配信をスタートした「刻のイシュタリア」は、リリース後の改修もあり100万ダウンロードを超えた。この「刻のイシュタリア」は「連撃」「斬り上げ」「叩きつけ」という3つの攻撃方法を組み合わせ、戦術豊かな攻撃を行えることが高人気を博している。
ただ、足元の業績は2015年11月期の第2四半期は売上高38億2100万円(前年同期比9.5%減)、営業段階2800万円の損失(前年同期実績6億2100万円の黒字)にとどまった。通期では期初予想(売上高92億7700万円、営業利益9億300万円)を下回る売上高87億200万円(前期比8.0%増)、営業利益3億6200万円(同57.0%減)と大幅減益となる見込みだ。
これは「WONDER BLOCKS」(ワンダーブロック)の下方修正と、開発推進支援事業における新規案件の遅延が響くため。ただ今後、「刻のイシュタリア」などの伸長でどのぐらいカバーできるかが注目される。
株価は今年2月の上場時初値が9900円、3月に1万9660円まで値を上げた。業績下方修正で7月9日には5510円まで下げ荒い値動きだが、9日の安値以降は5800円どころで下値を固める展開だ。値動きの軽い点に注目、反発を想定して下値は仕込んでおくのがよいだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)