白金粒子は原子数19個が最も触媒活性が高い
2015年7月27日 17:44
あるAnonymous Coward 曰く、 東京工業大学の研究者らが金属ナノ粒子を原子レベルで精密制御する合成方式を開発して評価したところ、白金の触媒活性は原子19個のものが最大になることが分かったという(ASCII.jp、東工大と科学技術振興機構による発表)。
燃料電池をはじめ、白金はさまざまな化学反応の触媒として利用されている。少ない物質量で大きな反応活性)を行なうのは資源の節約、燃料電池などの低コスト化に直接影響する。これまで最も安定で有用と考えられてきた13原子の白金粒子(Pt13)は実は最も活性が低く、それより1原子少ない12原子粒子(Pt12)はPt13の2.5倍の活性を、19原子の白金粒子(Pt19)はPt13の4倍もの活性を示すことが分かったという。
原子数レベルの活性反応が評価できるようになったことから、燃料電池など広範囲な用途に応用できる触媒技術に繋がる可能性を持つとしている。
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