メルセデス、Cクラスのスポーツ志向四駆「C450 AMG 4MATIC」リリース
2015年7月25日 16:38
メルセデス・ベンツ日本は、Mercedes-AMGが専用開発した高出力V6エンジンと高いスポーツ性能を志向した4輪駆動システム「AMG 4MATIC」を備えたMercedes-AMGの新しいコンセプトの追加モデルとして「C450 AMG 4MATIC」(セダン&ステーションワゴン)を発表した。高レベルの走行性能を実現するAMGテクノロジー、モータースポーツを想起させるエモーショナルなAMGサウンド、そしてスポーツマインドを刺激するAMGデザインの3つが大きな特徴だ。
搭載エンジンは、Mercedes-AMGが「AMGモデル」専用に開発した高出力のV6エンジン。3リッターV型6気筒ツインターボBlueDIRECTエンジンは、最大圧力200barのピエゾインジェクターとスプレーガイド式燃焼システムにで、燃焼状況が最適化されている。クランクケースとシリンダーヘッドはアルミニウム製として軽量化も実現。その最高出力367ps(270kW)/5500-6000rpm、最大トルク53kg.m(520Nm)/2000-4200rpmという強力なアウトプットを持ち、0-100km/h加速4.9秒(ステーションワゴンは5.0秒)というパフォーマンスを実現する。
そのエンジンのポテンシャルを四輪に最適に配分するMercedes-AMGが開発した四輪駆動システム「AMG 4MATIC」をCクラスとして初めて搭載。駆動力の変動によるステア特性の変化が少ないため、直線でもコーナーでもドライバーの意志とひとつになって正確に路面をトレースする安定した挙動を実現。33:67とリア寄りのトルク配分と低めに設定されたロッキングトルクにより、スポーツ走行時などで強力なトラクションと安定感あるハンドリングを達成したという。
足回りはMercedes-AMG が開発した「AMG RIDE CONTROL スポーツサスペンション」を採用。AMG ダイナミックセレクトスイッチまたは専用ボタンで「Comfort」「Sport」「Sport Plus」の3モードから電子制御ダンピングシステムの減衰特性を選択でき、ダイナミックなスポーツ走行から快適な長距離ドライブまで高い快適性を得た。
制動系チューンにも抜かりはない。フロントに360mm のドリルドベンチレーテッドディスク、リアに320mm のベンチレーテッドディスクを採用し、ハイパフォーマンスに対応する強大な制動力と耐フェード性、ペダル操作に対する優れたストッピングパワーと応答性を発揮する。
一昨年デビューしたCクラスは、ボディシェルのアルミニウム使用率を約50%と、量産車としては類を見ないレベルに高め、高張力鋼板などを適材適所に組み合わせた革新的な軽量高剛性アルミニウムハイブリッドボディがニュースだった。重心位置の低下によるスポーティかつ俊敏なハンドリング、NVH(騒音、振動、ハーシュネス)特性の最適化など、数多くのメリットをもたらした。ドアやボンネット、ルーフなど外板パネルの大半にアルミを採用することで、徹底した軽量化を図ったのだ。
今回のC450 AMG 4MATICも同様のボディで、新しいパワーユニットと駆動システムを得て、スポーティパフォーマンスを発揮する1台となりそうだ。価格はセダンが863.0万円。ステーションワゴンが943.0万円。どちらも左ハンドル仕様。(編集担当:吉田恒)