富士フイルムと協和発酵キリン、英社とバイオシミラー医薬品で合弁会社
2015年7月25日 06:41
協和キリン富士フイルムバイオロジクスは24日、現在開発中の抗VEGFヒト化モノクローナル抗体製剤「ベバシズマブ」のバイオシミラー医薬品(「FKB238」)の開発・販売で英国AstraZeneca plc(アストラゼネカ社)と提携し、両社折半出資による合弁会社を設立する契約を締結した。同社は、富士フイルムと協和発酵キリンが設立したバイオシミラー医薬品の開発・製造・販売会社。
「FKB238」は、大腸がんや非小細胞肺がんなどに高い治療効果を持つ抗VEGFヒト化モノクローナル抗体製剤「ベバシズマブ」のバイオシミラー医薬品。協和キリン富士フイルムバイオロジクスが、2014年11月より、欧州で第I相臨床試験を開始している。
合弁会社は、協和キリン富士フイルムバイオロジクスがこれまで行ってきた「FKB238」の非臨床および臨床などの開発データをもとに、アストラゼネカ社が持つがん領域での開発と販売を行う。協和キリン富士フイルムバイオロジクスは、「FKB238」に関する権利を新会社に移行させ、その対価として一時金4,500万ドルを受け取るという。