ファンケル、日本通信、旭硝子など/本日の注目個別銘柄
2015年7月22日 16:41
<4183> 三井化学 482 +53急伸。本日業績観測報道が伝わっていたが、寄り付き前に業績上方修正を正式に発表している。上半期営業利益は従来予想の180億円から330億円、前年同期比78%増益に上方修正している。上半期の市場予想は230億円レベルであり、コンセンサス比での大幅な上振れがポジティブサプライズと捉えられている。石化事業の好調などが好業績の背景のようだ。他の石化大手にも好影響が波及する格好に。
<6981> 村田製 19640 -945下げ目立つ。米アップルが4-6月期の決算を発表、iPhone販売実績や7-9月期売上高見通しが市場予想を下回ったことが嫌気され、時間外取引で急落する展開となっている。iPhone需要のピークアウト懸念なども強まる格好に。つれて、スマホ向け電子部品の需要拡大が業績成長につながっていた電子部品各社にも、先行き懸念が波及する状況となっているようだ。航空電子<6807>や京セラ<6971>、ローム<6963>、TDK<6762>などが下落率の上位にランクインしている。
<8411> みずほFG 266.7 -5.2売り先行。三菱UFJでは投資判断を「オーバーウェイト」から「ニュートラル」に格下げ、目標株価は270円としている。追加材料の不足感が漂ってきていることで、大手銀行株は今後レンジトレード入りと捉えているようだ。銀行の株価やPBRなどに過熱感はないものの、好業績の主因が与信関係や株式関係の損益改善であり継続性には問題があると指摘。また、政策保有株式は、売却益は還元よも蓄積に向けることが政策的に求められるとの見方。
<3038> 神戸物産 12820 +1560上昇率2位。前日に自己株式の取得実施を発表している。発行済み株式数の5.84%に当たる100万株を上限としており、本日から10月22日までを取得期間としている。前回の昨年12月に実施した際は、10日間で上限金額となる自社株買いを実施している。また、大幅に上昇した現在の株価水準での自社株買いの実施は、先行きへの自信の表れとも受け止められる状況にも。
<4779> ソフトブレーン 193 +22後場は急伸。上半期業績予想の上方修正を発表、ポジティブなインパクトが強まる展開になっている。営業利益は従来予想の3億円から3.6億円、前年同期比23%増益の水準にまで増額している。eセールスマネーザー関連事業、フィールドマーケティング事業を中心に売上高が想定を上回っているもよう。第1四半期営業利益は同30%減益と低調スタート、下振れも懸念されていたため、意外感も強まる状況のようだ。
<4921> ファンケル 1883 +116大幅続伸。前日に6月の月次動向を発表している。売上高は78.6億円で前年同月比24.6%増、主力の化粧品関連事業が同30.2%増となり、けん引役となっている。3ヶ月連続での2ケタ増となり、第1四半期トータルでは前年同期比23.8%増、会社側の上半期売上高計画では同11.7%増の水準であり、大幅な上振れ推移と捉えられる格好に。
<9424> 日本通信 409 +22前場の中頃から急伸。米国子会社を通して、ベライゾン・ワイヤレスと教育分野で提携、教科書リプレイスメント・プログラムとして、安全で安心できるネットワークソリューションを提供すると発表している。MVNOでの苦戦から株価は低調推移となっており、新展開に対する期待感などは高まりやすいようだ。
<5201> 旭硝子 746 +34しっかり。前日に業績予想の上方修正を発表している。上半期営業利益は260億円から340億円に、通期では620億円から700億円に上方修正している。上方修正した通期予想は市場コンセンサス並みであるが、上半期は320億円レベルの市場予想を上振れする格好になっている。過度な警戒感の後退に伴い、割安水準の是正を目指す動きにも。原燃材料価格の下落、米国ガラス事業の好調などが業績上振れの背景に。
<6506> 安川電機 1568 -3もみ合い。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は前年同期比34%増の91億円となり、市場コンセンサスの85億円レベルを上回った。業績懸念から株価は軟調推移となっていたこともあり、過度な警戒感は後退の方向へ。一方、市場想定比上振れには経費の期ズレも寄与していること、中国市場を中心とした先行き懸念は拭いきれないことから、上値も想定以上に重くなっている。《XH》