米国の債務問題
2015年7月16日 13:09
*13:09JST 米国の債務問題
FRBは米国財政の当局者ではないが、財政状況の変化がインフレ見通しに影響を与える可能性がある場合は相応の対応が必要となる。ただし、金利引き上げは利払い増加につながり、財政圧迫の要因となる。大規模な歳出削減が必要となる可能性もあり、経済情勢にも影響を及ぼすことが予想される。
イエレンFRB議長は15日に開かれた議会証言で「政策のペースは経済次第」との見方を示したが、市場関係者の一部は「早ければ来年にも米国の財政問題がFRBの金融政策に大きな影響を与える可能性がある」と予想している。簡単に金利を引き上げることはできない。10月までに連邦債務の上限を引き上げる必要が生じる可能性があるとの指摘もある。米国の債務上限問題は話題になっていないが、未解決のままである。《MK》