ギリシャの債務持続性

2015年7月15日 17:05


*17:06JST ギリシャの債務持続性
 報道によると、国際通貨基金(IMF)は14日、ギリシャは欧州の債権者が検討する用意がある金額よりもはるかに多くの債務救済を必要としており、ギリシャ債務の大幅なヘアカット(元本削減)が含まれる可能性があると指摘した。

 一部の識者や専門家の間では、ギリシャの債務問題を解決するためには、一定規模の元本削減(30%-40%)が必要不可欠との見方が存在しており、IMFの見解はこれらの意見と大差ない。ギリシャに対する金融支援(第3次支援)は債務増加を招くだけの結果となり、状況は改善せず、ユーロ相場を圧迫することになるとの声が聞かれている。

 債務削減がなければ、ギリシャの債務は持続不可能になるとの見方は少なくない。IMFが債務削減の必要性を指摘したのは、第3次支援が無駄に終わることを危惧したからだろう。
 《MK》

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