東芝の英グループ会社、英国の原子力廃止措置機関と土地契約を締結
2015年7月15日 19:30
東芝が出資する英国のニュージェネレーション社(NuGen社)は15日、同社が進める英国西カンブリア地方・ムーアサイドの原子力発電所新規建設計画で、英国原子力廃止措置機関(NDA)と、NDAが保有する土地に関する契約を締結し、開発に必要な土地を使用することが可能になったと発表した。
この契約は2014年6月に東芝がNuGen社の株式の60%を取得した際にNDAと締結した土地オプション契約に基づくオプション行使によるもの。今回の土地に関する契約は、ウェスチングハウス社が展開する加圧水型原子炉「AP1000」3基の建設を予定しているプロジェクトの一環である。
NuGen社は、ムーアサイドの土地が現時点でIAEA(国際原子力機関)のガイドラインに準拠し、「AP1000」3基の建設に適していることを確認したことを受け、同社取締役会でNDAとの土地に関する契約を承認した。これによりNuGen社は本格的な開発を実施することができるようになり、今後、秋にかけて継続してサイト調査を実施し、詳細計画やサイト施設レイアウトを作成する予定。