(中国)非正規の信用取引システム提供会社に行政指導か

2015年7月15日 08:43


*08:43JST (中国)非正規の信用取引システム提供会社に行政指導か
「場外配資」と呼ばれる非正規の信用取引のシステム端末を提供している恒生電子に対し、相場乱高下との関連性を調べるために中国証券監督管理委員会(証監会)が訪問調査を実施した模様だ。

HOMSと呼ばれる同システムは、2012年5月から正式に稼動。私募ファンドなどの機関投資家が多く利用している。中国証券業協会の6月末時点のデータによると、「場外配資」は主に、HOMSを含む3つのシステムを通じて資金の融通をしており、その資産規模は総額5000億人民元(約9兆9500億円)、うち約9割に当たる4400億人民元をHOMSが占めている。

本土マーケットの急落の元凶となったのは、正規の信用取引に比べて高いレバレッジ率を利用できる非正規の信用取引。中国本土メディアなどによると、その主なシステム端末「HOMS」を提供している恒生電子に対し、証監会が13日に訪問調査を行ったという。経営陣を会議室に呼び、約3時間半にわたり面談したようだ。

一方、恒生電子は13日、「HOMSが株式相場急落の主因」との見解に対して、「客観的でなく理性的でない」と否定コメントを発表した。

【亜州IR】《ZN》

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