大王製紙、フルキャスト、住友鉱など/本日の注目個別銘柄

2015年7月14日 16:47


<6146> ディスコ 9960 +450大幅反発。4-6月期営業利益は前年同期比6割増の90億円前後になったとの観測報道が伝わっている。市場コンセンサス110億円は下振れる形だが、足元の株価下落でコンセンサスは切り下がっていたと見られ、コンセンサス比での下振れ決算もアク抜け材料と捉えられているようだ。足元の受注の落ち込みで業績下方修正の懸念もあったと見られ、上半期計画据置の公算とされていることもポジティブに。

<7591> エクセル 1727 +300上昇率トップ。村上世彰氏が5.15%の株式を保有と前日に伝わっている。経営陣への助言、重要提案を保有目的としているもよう。前日には、村上氏やC&Iが大量保有する黒田電気が大幅な増配を発表して株価は急伸しており、同社にも株主還元策拡充などへの期待感の高まりが連想されているようだ。

<1822> 大豊建設 515 -61下落率トップ。前日に公募増資の実施を発表、株式価値の希薄化を嫌気する動きになっている。公募増資1000万株、オーバーアロットメントによる売出150万株を実施、最大で発行済み株式数の15%に当たる水準となっている。収容施設の建設、大型工事の運転資金に充当などとしている。足元で株価の軟調な動きが続いていた中、需給懸念なども強まる格好に。

<3113> Oakキャピ 309 +22大幅続伸。前場に第1四半期の業績見通しを発表している。営業収益は21億円(前年同期7.9億円)、営業利益9億円(同0.7億円)になる見通しとしている。投資回収によるキャピタルゲイン収入が大幅に増加したようだ。会社側では業績計画を示していないが、第1四半期の業績急拡大を受けて、市場予想を上回る大幅成長が今期も継続といった期待感につながっているようだ。

<3880> 大王製紙 1238 +91続伸。第1四半期経常利益は前年同期比26%増の40億円程度になったもようとの観測報道が伝わっている。国内外で子供向けの紙おむつ販売が増加したほか、段ボール原紙の販売なども好調であったようだ。上半期予想は80億円で同25%の減益予想であるため、想定以上の進捗になっているとの見方が優勢に。

<4848> フルキャスト 932 +62急伸。ROEに関する特集記事が一部で掲載されており、好材料視されているもようだ。同社では、自社の資本コストを13%とはじき、ROE20%を目標に置くとしている。総還元性向は50%にして資本の増加を抑え、銀行借入で資金調達しながら業績を拡大させて時価総額を増やし、株価の値動きを安定させる方針のようだ。今後の株主還元策の拡充などを期待する動きが優勢に。

<5713> 住友鉱 1785 +60反発。本日は非鉄金属セクターが業種別上昇率の上位となっている。ニッケルや亜鉛など非鉄市況の上昇が見直し材料につながっているようだ。ギリシャ懸念の後退によるリスクオンへの流れから商品市場にも資金が流入しているようだ。また、中国市場の落ち着きなども非鉄株には安心感につながる。なお、本日は売り込まれた銘柄のリバウンドに比較的関心が傾いている印象もある。

<5802> 住友電工 1945 +63大幅続伸。クレディ・スイス(CS)ではプレビューレポートをリリースしている。第1四半期営業利益は310億円で前年同期比42%増、13年10-12月期以来6四半期ぶりの高い増益率を予想としている。最大では350億円程度まで達する可能性もありうるとして、大きなポジティブサプライズとなる可能性とも。ノンコア事業である情報通信部門とエレクトロニクス部門が計画以上に好調のようだ。

<1802> 大林組 444 -5さえない。UBSでは、目標株価を900円から1000円に引き上げているものの、投資判断は「バイ」から「ニュートラル」に格下げしている。株価の上昇で今後の利益率の改善は織り込まれつつあると判断しているもよう。また、利益率の改善ペースは他社と比べてやや遅い印象ともしているようだ。なお、同様にUBSが投資判断を格下げしている清水建設も軟調な動きになっている。《XH》

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