【中国の視点】中小都市の住宅在庫が急増、暴落の可能性も

2015年7月14日 08:13


*08:13JST 【中国の視点】中小都市の住宅在庫が急増、暴落の可能性も
中国における中小都市の住宅の供給過剰問題が深刻になっている。需要の縮小に加え、少子高齢化の進行や無計画な開発などが供給過剰の背景にある。

統計によると、2014年11月時点で主要都市の住宅在庫を消化するには14.4カ月が必要。中型と小型都市の必要な消化期間は、それぞれ21.6カ月、47.8カ月まで拡大したという。中でも小型都市の必要な消化期間は過去最長を記録し、住宅価格の暴落を警戒する必要があると警告されている。

また、大部分の財政収入が公有地の売却に依存している小型都市政府の財政問題も深刻な状況に陥っており、適切な措置を取らなければ、デフォルト(債務不履行)の可能性も否定できないと指摘された。

政府が発表した2013年6月時点の地方政府債務残高では、市レベル政府の負債総額が4兆8000億元(約96兆円)と、全体の44.5%を占めた。県レベル政府まで分類すると、負債残高は4兆元となり、全体の36.4%に相当。また、中小都市の地方政府の負債残高は全体の60%を占めているとも試算されている。《ZN》

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