6月の消費者態度は3カ月ぶりに改善―基調判断は「持ち直しのテンポは緩やか」を維持
2015年7月10日 16:48
内閣府が10日発表した6月の消費動向調査によると、一般世帯の消費者態度指数(季節調整値)は前月の41.4から0.3ポイント上昇し、41.7となった。指数の上昇は3カ月ぶりである。ただ、基調は前月の「持ち直しのテンポは緩やか」との判断を継続した。
消費動向調査は、全国8400世帯を対象に6月15日を基準日として実施した。有効回答率は66.3%。回答世帯のうち、一般世帯は4079世帯で71.4%、単身世帯は1491世帯で55.5%となっている。
消費者態度指数を構成する4つの意識指標である、「暮らし向き」「収入の増え方」「雇用環境」「耐久消費財の買い時判断」のいずれも前月を上回り、改善を見せた。暮らし向き指数は39.4で、前月比0.6ポイント上昇した。収入の増え方は40.3で、0.5ポイント上昇、雇用環境は47.3で0.1ポイント、耐久消費財の買い時判断は39.9で0.3ポイントそれぞれ上昇した。その他の意識指標である「資産価値」は43.7で、前月より0.6ポイント上昇した。
1年後の物価見通しについては、「上昇する」が2カ月連続で減少し、「変わらない」「低下する」は増加したものの、上昇すると見込む割合はいぜん8割を超えている。(記事:南条 誠・記事一覧を見る)