米国務省、3Dプリンタ銃データの配布を規制するために武器取引規則の改正を計画

2015年7月10日 15:02

taraiok 曰く、 3Dプリンタで銃器を製造することが世界各国で問題となっているが、米国務省はこうした問題に対応するため、デジタルデータの扱いに新たな制限をかける方針だ。6月3日に掲示された官報によると、国際武器取引規則(ITAR)の規則を変更することで対応する方法が提案されているようだ。ITARは米国の外に情報流出を行わせないための仕組みであり、銃の構造や設計などのデータをオンラインで配布することを禁じるという提案が行われているという(FOXNEWSSlashdot)。

 一方、3Dプリンター銃の設計配布を行っていることで知られる団体Defense DistributedのCody Wilson氏は、Webサイトから銃用のデジタルデータを削除する要求を拒否している。同時に、新しい法令が憲法修正第一条(言論の自由)に違反していると主張、連邦政府に対して訴訟を起こしている(Slashdotの別記事)。

 スラドのコメントを読む | テクノロジー | 軍事 | アメリカ合衆国

 関連ストーリー: 3Dプリント銃は「実用的」ではないという実験結果 2014年06月03日 大日本印刷、3Dプリンタの悪用を防ぐ技術を開発 2014年05月29日 3Dプリント銃、ロンドンの美術館に展示される 2013年09月18日 イスラエルTV局、3Dプリンタで作成された銃を国会に持ち込むことに成功 2013年07月08日

関連記事

最新記事