NTT西日本など、脈拍や心電からココロの状態を推定するサービス

2015年7月10日 11:38

 NTT西日本とエヌ・ティ・ティ・スマートコネクト、および愛知県立大学は、ICTと脈拍や心電などのバイタルデータを活用したココロの状態推定サービスである「ココロの視える化サービス」を提供開始すると発表した。価格は個別見積り。

 同サービスは、バイタルデータを収集、人の状態変化を推定するアルゴリズムを用いて解析するサービスである。これにより、例えばお化け屋敷のようなイベントでは、恐怖・不安・驚きといったココロの状態を推定し、可視化することで、恐怖体験の客観的な振り返りや体験後の友人との共有など、新たな楽しみ方が提供できる。

 同サービスにおける「ココロ」とは、感動・興奮・緊張・驚き・喜びなどの喜怒哀楽の総称である。10日~9月6日まで開催される「梅田お化け屋敷2015 呪い指輪の家」で初めて採用される。

 同サービスでは、既存のアルゴリズムだけでなく、新たな解析アルゴリズムも開発し、利用する環境ごとに最適化したココロの状態の提示が可能という。同サービスの特徴は、最先端技術を活用したバイタルデータの取得である。面型脈波センシング技術など、NTTグループの最先端技術が活用され、質の高いバイタルデータの取得が可能。また、クラウドによるサービス提供で、機器運用やシステム・ネットワークの管理コストや稼働を軽減する。

 今後の予定としては、映画館の観客やスポーツ選手のココロの可視化など、エンターテインメント分野やスポーツ分野を中心に、バイタルデータを活用した新たな価値を提供するサービスの展開、イベントの開催があるという。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る

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