中国マーケットで空売り急増、当局は違法取引の調査着手
2015年7月3日 13:12
*13:13JST 中国マーケットで空売り急増、当局は違法取引の調査着手
本土マーケットで空売りが膨らんだことを受けて、中国証券監督管理委員会(証監会)は2日、相場操縦の疑いがある行為の調査を開始する方針を決定した。
当局が相次いで相場テコ入れ策を打ち出しているにもかかわらず、本土マーケットは一向に下げ止まらず、逆に空売りが急増する状況。これを踏まえて証監会の張暁軍・報道官は、「証券・先物取引所でのモニタリングで異常な取引が報告されたため、相場操縦の疑いがある行為に対し、調査を開始することを決定した」とコメントした。特に、現物と先物市場の両市場を利用した違法取引に対する調査に重点を置くという。
2日の本土マーケットは大幅な値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比140.93ポイント(3.48%)安の3912.77ポイントと続落した。節目の4000を割って引けるのは、4月9日以来、およそ3カ月ぶりとなっている。当局が相場テコ入れ策を相次いで打ち出したことなどが好感され小高くスタートしたものの、買いの勢いは続かず、程なくマイナスに転じた。
【亜州IR】《ZN》