「マスコミ懲らしめ」の自民・大西議員に2度目の厳重注意処分
2015年7月2日 11:35
安保法案に批判的な報道機関は懲らしめなければいけないんじゃないか、などと党任意の勉強会(文化芸術懇話会)で発言し、党から厳重注意処分を受けた自民党の大西英男衆院議員が、6月30日、記者団に対して、改めて「安保法案に全く事実無根の、戦争に導くあるいは徴兵制、全く関係ないじゃない。そう報道している一部マスコミがある。こういうことを懲らしめなければいけない。そういった誤った報道をするようなマスコミに対し、広告なんか自粛すべきじゃないかなと個人的には思いますよ」と、マスコミへ圧力を掛ける必要を述べたため、自民党は同日、2度目となる厳重注意処分を行った。
繰り返しの発言に維新の党の柿沢未途幹事長は同日の記者会見で「菅義偉官房長官も国会答弁で(25日の文化芸術懇話会での大西議員の発言は)大変、非常識な発言だと言っているのに、そばから(30日)皆さん(記者団)に、スポンサーを通じてマスコミに圧力を掛ければいいんだということを公言するというのは、感覚を疑わざるをえない」と酷評。
そのうえで「文化芸術懇話会も大西議員も安倍総理の応援団のつもりで、こういう発言を繰り返しているのだから、安倍総理自身が国会で、国民に対し『私の考え方は全く違う』ということをはっきり言っていただく必要がある」とし「総理出席の衆院安保特別委員会も野党として質していく」考えも示した。(編集担当:森高龍二)