【中国の視点】空気清浄機の次に浄水器、市場規模は2兆円以上も、日本企業に好機到来

2015年7月1日 08:09


*08:13JST 【中国の視点】空気清浄機の次に浄水器、市場規模は2兆円以上も、日本企業に好機到来
環境汚染の深刻化や健康志向の高まりを受け、健康家電に対する需要が予想以上に伸びている。2-3年前に爆発的な需要を記録した空気清浄機に続き、浄水器は次のヒット商品になると期待されている。

中国での水汚染事故はここ10年多く報告されているほか、安全でない水を飲用している地域の人口は約1億4000万人に上る。統計によると、今年1-3月期の浄水設備の市場規模は66億元(約1320億円)となり、前年同期比27.3%増加した。

方正証券の統計では、一般家庭の浄水器普及率が2008年の4.7%から12年の12.2%に上昇。17年には32.0%まで拡大すると予測されている。北京、上海、広州の三大都市圏に限っても15%にとどまり、同市場はまだ始まったばかりだといわれている。今後の浄水器の市場規模について、1000億元以上になると予測されている。

中国国内のトップ10メーカーについて、多くは米中合弁企業が占めている。浄水分野で技術が優れている日本企業にとって需要の高い中国市場が大きなチャンスをもたらせると期待されている。《ZN》

関連記事

最新記事