ソニー、最大40倍のスローモーション映像を撮影できるサイバーショット

2015年6月27日 13:51

 ソニーは26日、決定的な瞬間を捉える最大960fps(最大40倍)のスーパースローモーション機能を搭載したデジタルスチルカメラ サイバーショット「RX100 IV」と「RX10 II」の2機種を発売すると発表した。

 価格は両機ともオープンプライス。同社によると市場推定価格(税抜)は、「RX100 IV」が12万円前後、「RX10 II」が16万円前後になるという。発売日は「RX100 IV」が7月31日、「RX10 II」が8月7日。

 最大40倍のスーパースローモーション機能(フレームレートは960fps/480fps/240fps、記録フォーマットは60p/30p/24p)では、わずか2秒間(960fps)を80秒(40倍)ものスローモーション映像で記録・再生(24p)できる。これにより動きの激しいスポーツシーンや鳥が飛び立つ瞬間など、肉眼では捉えきれない一瞬をスローモーションで捉えられる。

 これを可能にしたのが、今回新たに開発されたメモリー一体1.0型積層型CMOSイメージセンサーである。高速信号処理回路部に画素部を重ね合わせた積層構造を1.0型で採用し、さらにメモリー(DRAM)を搭載。1.0型のサイズを生かして高速信号処理回路部の面積を大幅に増やし、信号処理のスピードを飛躍的に向上させ、加えてメモリーを搭載したことで従来の裏面照射型CMOSイメージセンサーと比べて約5倍以上のデータ読出し速度を達成したからである。

 さらに、新開発イメージセンサーの高速処理性能により、最高1/32000秒のアンチディストーションシャッターや従来撮影できなかった絞り開放による高輝度域撮影、サイバーショット初の4K動画記録なども実現している。今回新発売のRXシリーズには、同社が業務用ビデオカメラで培ってきた技術をコンパクトなボディに凝縮した次世代カメラ仕様となっている。

 両機の外形寸法(幅×高さ×奥行)・重量は、「RX100 IV」が約101.6×58.1×41.0mm、271g(本体のみ)。「RX10 II」が約129.0×88.1×102.2mm、770g(本体のみ)である。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る

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