パナソニックとJTB、観光事業で提携 自動翻訳機の実証実験
2015年6月23日 06:05
パナソニックとJTBは22日、観光分野での新たな事業創出と商品開発を目指した包括的協業の開始に合意したと発表した。訪日外国人観光客が2,000万人に達するとみられる2020年に向けて、JTBの持つ観光分野での知見やノウハウと、パナソニックの持つICT(情報通信技術)ソリューション技術とを組み合わせた事業を目指す。
近年、政府の観光振興施策により訪日外国人観光客が急増しており、言葉の面などでサービス・インフラに改善が求められている。両社は、サービス・インフラ整備を事業機会とし、異業種が手を結び新たなソリューションを提案することで、日本のおもてなし文化の進化に貢献することで合意した。
第一弾の取り組みとして、パナソニックが現在、国立研究開発法人 情報通信研究機構とともに研究開発を進めている多言語翻訳技術を用いた自動翻訳機の実用化に向け、観光分野における実証実験を7月より開始する。同実証実験に協力予定の事業者は「和倉温泉 加賀屋(石川県)」「京都ホテルオークラ(京都府)」「JPタワー・KITTE内観光案内所 東京シティアイ(東京都)」。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る)